2010年11月25日(木)|公開シンポジウム「内湾の機能回復のための海と陸からのアプローチ」
開催趣旨 | 我が国では古くから水産物を重要なタンパク質供給源として利用しており、現在も動物性タンパク質供給量の約4割を水産物が占めているように、水産業は食料の供給という非常に重要な役割を果たしている。また、水産業は、漁獲を通して水圏と陸圏をつなぐ物質循環の一端を担っており、栄養塩の系外移送という観点から水質浄化の役割を果たしているといえる。 しかし、我が国の沿岸域、特に内湾域ではノリの色落ちや貝類の減少、赤潮発生、貧酸素化、藻場・浅場の減少など、水産業を取り巻く環境の悪化が問題となっている。 沿岸漁業は国民に安心・安全な食品を提供する責務があり、漁業生産を安定的に維持するためには漁場環境の確保が必要であり、そのためには陸域からの水や栄養塩、土砂等の供給が不可欠の条件となっている。しかし、水の利用という立場から、森・川・海のそれぞれの研究者や行政等の関係者間で十分な議論がなされているとは言い難い。 そこで、今後数回のシンポジウム開催を通じて、森から海まで『水によってつながっている』さまざまな関係者が集まり、内湾の環境の現状と課題についての認識を共有し、その課題解決と今後の望ましいあり方を模索することを目的とする。 |
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日時 | 2010年11月25日(木)13:00~17:40(受付開始12:30) |
場所 | GEカレッジホール(世田谷区駒沢3-15-1 いであ株式会社2階) |
主催 | 漁業用水問題研究会((独)水産総合研究センター、全国内水面漁業協同組合連合会、特定非営利活動法人 地球環境カレッジ) |
後援 | (社)日本水産学会、(社)日本水環境学会、(社)農業農村工学会、応用生態工学会、海洋理工学会、水産海洋学会 |
参加費 | 1,000円(資料代として) |
参加者 | 140名 |
活動風景 |
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水によってつながる多分野の講師の講演と、講師による内湾の機能回復をテーマにした総合討論が行われました。総合討論では講師同士で活発な意見交換があったほか、会場からも多くの質問や発言がありました。 講師及び参加者双方から、有意義なシンポジウムであったとの感想と、第2回の開催への期待が寄せられました。 |
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