2017年11月08日 講演会 2017年12月4日(月)|第157回 定例講演会「これからの自然環境保全に不可欠な時間軸と空間軸の概念」開催 40年間にわたるイヌワシ・クマタカの継続的な調査から見えてきた生息場所の植生変化のインパクトの大きさ(時間軸)と国境を越えて渡りを行うサシバの保護プロジェクトから判明した繁殖地・中継地・越冬地の総合的な保護(空間軸)の重要性を紹介する。
2017年09月22日 講演会 2017年10月23日(月)|第156回 定例講演会「微細藻類を用いたバイオプラスチック原料の生産」開催 微細藻類は、第三世代のバイオマスとして知られ、環境・エネルギー問題の解決に期待を寄せられている。我々は、原核微細藻類であるラン藻を中心に、有用物質生産の新しい方法論の創出を行ってきた。本発表では、特にプラスチック原料生産についての新技術について紹介する。
2017年08月25日 講演会 2017年9月25日(月)|第155回 定例講演会「海における3つの色:ブルーカーボン,グレーインフラ,グリーンインフラ」開催 沿岸浅海域において近年使われ出した「色」が含まれる3つの用語、「ブルーカーボン」、「グレーインフラ」、そして「グリーンインフラ」の保全や活用について概説し、今後の展開について持論を述べる。
2017年07月28日 講演会 2017年8月28日(月)|第154回 定例講演会「鳥の渡りと地球環境の保全」開催 鳥の多くは、毎年春と秋に往復で数千キロ、数万キロ、あるいはそれ以上の距離を渡る。近年、これら渡り鳥を衛星を使って追跡する研究が進展してきた。その結果明らかになったのは、鳥たちのおどろくべき渡りの実態である。本講演では、そうしたおどろきに満ちた渡りの実態と、それに基づく保全上の問題点を紹介する。とくに、季節あるいは年による渡り経路の違い、重要な生息地と保全上の問題点、温暖化にともなう渡り経路の変化などについて焦点をあてる予定である。
2017年06月23日 講演会 2017年7月24日(月)|第153回 定例講演会「河川物理の理解の現状と今後の技術展開の方向性」開催 河川の物理は、流水とこれが駆動する水底面の流砂のどちらとも計測が困難である。このため、現状においてもなお河川の物理の理解は不明瞭である。本講演では、流水中の物理状態が表出する水表面と、流水中の水底面のそれぞれの幾何学形状の画期的な計測手法について紹介し、今後、この計測手法を通して開発が可能となる洪水時の危機管理手法や河道設計法について述べる。
2017年06月02日 講演会 2017年7月3日(月)|第152回 定例講演会「「持続可能な開発目標」(SDGs)の達成に向けた取組」開催 2015年9月に開催された国連サミットにおいて「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択された。その中核をなす「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals; SDGs)は、社会・経済・環境を統合し世界を変革していく羅針盤と言える。本講演では、SDGsの意義や策定の背景についてわかりやすく解説するとともに、SDGs達成に向けた内外の取組について最新動向を共有する。
2017年04月24日 講演会 2017年5月29日(月)|第151回 定例講演会「これからの都市やまちづくりにおける環境の活かし方を考える」開催 「環境」と「ひとの暮らし」は相互に影響しあう関係であるという捉え方が、「環境共生」という概念にはある。 このような暮らしに則して「環境」を捉える環境共生住宅の分野で多くの実績を持つ講師に、快適で魅力的な住環境づくりからまちづくり、さらにはコミュニティ形成までをテーマとした「環境」の活かし方について講義いただく。
2017年03月24日 講演会 2017年4月24日(月)|第150回 定例講演会「自然史と保全生物学:干潟のカニから奈良公園のシカまで」開催 干潟のカニ類を中心に、様々な生物群で解き明かしてきた生態的諸特性を紹介し、その成果がそれらの種の保全につながることを語る。話題の項目は、河川水生生物の生態学的研究、干潟のカニの行動生態学、潮間帯底生動物の分布生態、潮間帯底生動物の種間関係、地域集団間の生態的・遺伝的変異である。
2016年10月24日 講演会 2016年11月28日(月)|第149回 定例講演会「2015年 文明のベクトルが変わった ~SDGs、パリ協定のインパクト~」開催 16世紀前後に近代が始まって以来、人類は無限を前提に資本(金)を至上価値として進歩・成長というパラダイムで一直線に走ってきた。人口の異常な増加を背景に気候変動、生物多様性の喪失という人類存続の危機を迎え、ついにパラダイム・チェンジに至った。
2016年09月30日 講演会 2016年10月31日(月)|第148回 定例講演会「最新のウナギ学 ~私たちはいつまでウナ丼を食べられるか~」開催 ウナギの回遊生態の解明における仮説検証型の研究の歴史や、ウナギ資源の原状や今後の資源管理における課題について考えを述べる。また、最新の航海における成果についても報告する。