河川
2014年9月22日(月)|第130回 定例講演会「都市における水辺の生態系再生 -大阪の海と川のエコロジー-」開催
都市に近接する閉鎖的な内湾では、人間活動・産業活動の影響で生態系の劣化の著しい時期がありました。今も大都市の港湾海域の一部には夏季の底層水が無酸素になってしまう水域が存在します。都市における人と自然との共存・共生は可能なのでしょうか? 都市には都市なりの自然再生の方法があり、大阪湾や東京湾にハワイの海を求めるのは過剰な要求でしょう。本日は川から海までの流域圏を意識し、(1) 大阪湾の水環境と漁業、(2)Coastal oasisとしての浅場や干潟、(3) 都市河川の生態系再生の試みについて情報提供します。
2006年10月30日(月)|第72回 定例講演会「多自然型川づくりから多自然川づくりへ-新しい時代の総合的な河川整備-」開催
多自然型川づくりが始まり、はや15年が経過した。その間、河川法の改正、自然再生推進法、景観法の成立に見られるように、わが国の環境に関する法律も整備されてきたことがわかる。今年度から、多自然型川づくりは多自然川づくりと「型」をとり、多自然型川づくりの理念は引き継ぎつつ、さらに総合的な川づくりへと発展・展開し始めた。近年の水害とその復旧に見る多自然川づくり、九州で今起こっている河川の景観整備へのムーブメント、更に発展しているスイスの近自然川づくりなどを紹介しつつ、新しい時代の川づくりの醍醐味とその楽しさについて講演する。